やり過ぎる力

私の生まれ育った鹿児島にはこのような言葉があります。

「泣こかい 翔ぼかい 泣こよっか ひっ翔べ」

意味は、高いところから飛び降りようかどうしようか迷っている子供に対して、怖いと思う前に飛んでしまえ!という内容です。

つまりは「あれこれ(できない理由を)考えずに、勇気を出して行動を起こしなさい」という言葉ですね。

先日の朝礼でスタッフに話した内容を少しご紹介します。

当社でいくつか大切にしている行動指針の中に「主体性」があります。

この主体性の意味は全員が理解(頭ではわかっている)のですが、行動に移せていない状況がありました。

・自分の役割を果たせない(仕事を未達成のまま放置)
・患者さんの立場で考えることができない
・わからないことをわからないまま放置(わかっていないことに気づいていない)
などなど
・自分の課題が理解できていない、ずれている
・表面上、きれいな言葉で飾っているが、実は中身がないなど・・・

経営者や管理職、リーダークラスの方々などこのような体験や感覚をお持ちの方多いのではないでしょうか?

その原因の一つには日本の学校教育が関係しているとも思っていて、考えさせる機会を子供から奪い、すぐに答えや答えの導き出し方を教えてしまう。ということ。

では、考えるようになるにはどうすればよいか?
まずは、「あ!自分は考えていないな。。。」という事に気づくことです。

なので、現場ではスタッフの問いに対して緊急性が無い限り私は答えを教えません。
「自分で考えなさ~い」しか言いません(笑)
第一、私の考えが正しいという事もないですしね。

これからは答えの無い時代、考え、行動できる者が勝ち残る時代

そんな時代の中で、「やり抜く」のではなく「やり過ぎる」行動力(質・量)が大切で、その行動を支える考える力を養う大切さを私も含め感じています。

 

身体の本質セミナー

本日は身体の本質セミナー@大阪でした。

50名近い受講者の皆さんと本質を極めるための学びの共有は充実!

特に本日の講師は私と、菅原順二、近藤拓人、小林俊夫という気心知れた仲間達と一緒だったので、共通する部分も多く、非常に深い内容でした。

これも、準備から運営まで細かい心遣いでリード、サポートしていただいた八田さんはじめ、金子さん小田島さん、スタッフの皆さんあってこそ。

また、来年も大阪でみなさんにお会いできる日を楽しみにしてます!

学びの本質とは?

本日はリアン姪浜にて社内研修の1日でした。

機能解剖、病理、動作評価とボリューム満点の内容

重要なのは知識の詰め込みにしないこと

わからないままはNG

わかったつもりは危険

普段の指導に幅と深みを持たせることが研修で大切にしています。

記憶率を調べた研究があります。(アメリカ国立訓練研究所)

講義:5%
読む:10%
視聴覚教材:20%
実験機材:30%
グループ討論:50%
体験を通した学習:75%
他人に教えた経験:90%

皆さんは普段どのような学習をしているでしょうか?

高いお金を払って、海外講師のセミナーを受講して学んだ(つもり)にはなっていませんか?

最近は素晴らしいセミナーが増えています。
講師の先生がこれまで悩み、考え、苦労し、経験してきたものをわかりやすくまとめ、簡単なやり方と答えを皆さんに教えてくれるから。

考えなくても、なんとなくできてしまう、結果が出てしまうのです。

ただ、それは危険だと私は感じています。

 

何が大切か?

アウトプットを意識したインプットになっているかどうか。

つまり、普段からどれほど考える習慣を身に着けているかにつきます。

あらゆる物、事に関心、疑問を持ち、自分の頭で考える習慣をもちましょう!

研修後、自主的に練習をするスタッフ。

働くことに誇りと喜びを感じ、素直に実践する姿を見て心が温かくなりました。

改めて、人に伝えることの楽しさを再認識した1日でした。

 

閃きは馬上、枕上、厠上

皆さんはどのような場面でアイディアが思い浮かぶでしょうか?

わたしは、ほとんどのアイディアが移動中の新幹線や飛行機の中で出てきます。

「良いアイディア=考え抜く×リラックス」

であると私は感じています。

なので、私が出張から帰ったときは、新たな動きがある確率が非常に高いという事ですね。

 

中国の古典「帰田録」によると、頭が活性化する場所は

三上:馬上、枕上、厠上

といわれています。

馬上は電車、バス、飛行機などの移動手段
枕上はベッドの上
厠上はトイレの中ですね

 

ただ、私が重要だと思うのは

普段からどれだけ深く考えに考えて、行き詰っては考える

という思考を継続しているかどうかです。

それほどまでに考えた人にの脳には多くの情報がストックされているので、リラックスした瞬間にアイディアやひらめきが浮かんでくるのだと思います。

トレーニングも仕事も同じですね。

初めから、楽にやる方法や、効率がどうのとか言っていてはダメですね。

まずは、全力でやり抜いて、失敗して、またやるの繰り返し

そして、ある瞬間に「何か一寸の光が見えてくる」のでその光を大きくするためにさらに努力をする。

「集中」と「リラックス」これが大切だなと。

 

もし私が日本代表トレーナーだったら

昨日開催されたW杯最終予選 対イラク戦

結果は1−1の引き分け

トレーナーの観点から、試合を見て感じたことは「環境(暑熱)順化は十分できていたのだろうか?」ということ。

開催されたテヘランPASスタジアムの気温は37.4℃、湿度20%

コンディショニングで考えるべきは、まずはこの暑い環境の中でベストパフォーマンスを発揮するにはどのように準備をすればよいか?

日本代表の試合までのスケジュールを追うと
7日 キリンチャレンジカップ 対シリア戦
9日 テヘラン入り
13日 対イラク戦

このスケジュールから、身体が暑さに慣れるための期間として準備されたのは4日ということになる。

日本代表の先発メンバーを見ると7名がヨーロッパ組

涼しい環境でシーズンを終えたばかりの選手が、37度という暑さの中で90分間試合をする状態に適応ができていたかが今回気になった。

そこで、どのようなメカニズムで環境順化が起こるのか調べたので、簡単にまとめると

・43℃の高温下で90分トレーニングを8日行なった結果、発汗量の増加が見られた。
・暑熱下運動を10日行なった結果、汗ナトリウムイオン濃度の低下が見られた
・血液量の増加は最大酸素摂取量の増加につながるが、血漿量は8日間トレーニングを行なった場合も増加は生じるが、赤血球量は2〜3週間の期間が必要

 

以上より、今回4日前に現地入りした代表のスケジュールから、身体に起こっている反応を考えると、発汗への順化は起こってはいるが、汗中のナトリウムイオン濃度は高い状況が考えられる。この状態に対して、水分補給を練習時や試合中トレーナーが細かく指示する必要がある。

次に、血液量に対する順化は完全に順応していない可能性が高い。
特に赤血球の対応ができていないため、易疲労の状態で選手はいつものように動けなない、疲れ易い、身体が重い、足が動かない、冷静な判断ができない生理的状態であったことが考えられる。

この状況に対して、日本代表や各選手における諸状況はあったかとは思うが、対シリア戦のことだけを考えると、2週間前には現地入りし環境に適応すべきと考える。